2025年 防府病院 新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
令和6年度は皆様にとってどのような年でしたでしょうか。昨年のいちょうだより新年号で触れましたが、能登半島地震の復興もいまだ完全にはできておらず、災害の恐ろしさを改めて感じさせられる年始でした。直近の災害の多さに政府も対応するため、新しく総理となった石破首相が目玉として創設する「防災庁」の話も皆様の記憶にも新しいのではないかと思います。
私贔屓でありますが、良いこともありました。応援しているドジャーズの大谷翔平さんが大リーグで大活躍し、前人未到の50本ホームラン、50盗塁を成し遂げました。記録を達成する寸前では、いつするのか、今日するのかとどぎまぎもしましたが、達成の瞬間に立ち会えて感無量でした。それだけに、今は逆にレギュラーシーズンが終わってしまったことが残念で何を糧に頑張ったらいいのかを模索中です。私事が続いて恐縮ではありますが、医療に対する貢献が評価され、天皇陛下に旭日双光章をいただくという私にはもったいない栄誉もいただきました。去年は年男の私にとって悪い年ではなかったように感じております。
しかし、光熱費の高騰、物価上昇といった生活苦を生み出すものや、闇バイトなどの新しい形の犯罪が聞かれ、社会不安が増大した年でもありました。また、依然として医療を取り巻く環境は厳しいもので、社会福祉費の増大、医療の担い手の不足、医薬品等の必要物品の供給不安定などのいろいろな問題を抱えております。問題が山積みのままで臨む新年ではありますが、当院もそれに負けじと一層の飛躍として院内認定制度のさらなる充実や、精神保健ボランティアの再開といったイベントも予定しております。本年は蛇年ということもあり、一皮だけでなく二皮、三皮むけた新しい防府病院をお目にかけることを念頭に患者さんとご家族様と歩ませていただこうと思っております。
なお、誠に勝手ではございますが、当院では環境への配慮から、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただくこととなりました。皆様とのご縁は今後一層大切にしてまいりますので、どうか今年も防府病院をよろしくお願いいたします。
医療法人 貴和会防府病院
理事長・院長 水津 信之